浜松市中央区入野町の寺田歯科、歯科医師の寺田宜央です。

今回は、他院でワイヤー矯正治療を開始予定で、抜歯を行ったが後に引っ越すこととなったため、当院でその後の矯正治療の引き継ぎをご希望された10代女性の症例をご紹介します。

矯正治療では、歯並びや口元、噛み合わせなどを総合的に診断したうえで、永久歯の抜歯を伴う治療計画を立てる場合があります。

今回の患者様は、前医の治療計画に基づいてすでに永久歯の抜歯が行われていましたが、その後に引っ越すこととなり、継続して前医へ通院することが難しくなったため、当院でその後の矯正治療を引き継ぐこととなりました。

患者様は、他院でワイヤー矯正治療を開始予定で、前医の治療計画に基づいて永久歯の抜歯まで行われていました。

しかしその後、引っ越しに伴い前医への継続的な通院が難しくなったため、当院でその後の矯正治療を引き継ぐことをご希望され来院されました。

他院ですでに抜歯が行われている矯正治療を引き継ぐ場合には、治療を最初から計画できる症例とは異なり、すでに行われた抜歯や、それまでの歯の移動を前提として治療を継続していく必要があります。

そのため、

・現在の歯並びや噛み合わせ
・前医で行われた抜歯部位
・抜歯によってできたスペースの状態
・これまで行われてきた歯の移動
・現在使用されている矯正装置
・今後必要となる歯の移動

などを確認しました。

現在のお口の状態とこれまでの治療経過を踏まえて今後の治療方針をご説明し、当院にてその後のワイヤー矯正治療を引き継ぐこととなりました。

治療引き継ぎ後は、前医で行われた抜歯とそれまでの治療経過を踏まえ、現在の歯の位置や抜歯スペース、上下の歯列、噛み合わせを確認しながらワイヤー矯正治療を継続しました。

抜歯を伴う矯正治療では、単純に歯を並べるだけではなく、抜歯によってできたスペースを利用しながら歯を適切な位置へ移動させ、上下の歯並びと噛み合わせを整えていくことが重要になります。

今回も治療段階に応じてワイヤーを調整しながら歯の移動を進め、抜歯スペースを閉鎖していきました。

治療後半では、前歯部の排列だけではなく、上下の歯列全体や左右の噛み合わせを確認しながら、細かな歯の位置を調整しました。

治療終了時には、抜歯スペースが閉鎖され、上下の歯列が整い、引き継ぎ時と比較して歯並びと噛み合わせの改善が認められました。

前歯部の排列だけではなく、上下の歯列および左右の噛み合わせについても調整を行い、矯正治療を終了しました。

矯正装置撤去後は、整えた歯並びの後戻りを防ぐため、保定装置(リテーナー)を使用しながら経過観察を行っていきます。

【Before/ After】

【今回の治療のポイント】

今回の症例のポイントは、他院で矯正治療を開始し、永久歯の抜歯まで行った後に引っ越すこととなった患者様の、その後の矯正治療を当院で引き継いだことです。

抜歯を行った後に他院へ転院する場合、すでに抜歯された歯を元に戻すことはできないため、前医で行われた抜歯やそれまでの治療内容を踏まえ、現在の状態から治療ゴールまで進めていく必要があります。

そのため、

「どの歯が抜歯されているのか」

「抜歯スペースがどの程度残っているのか」

「これまでどのような歯の移動が行われているのか」

「現在の歯並びや噛み合わせにどのような課題が残っているのか」

などを確認し、現在の状態に合わせて治療方針を検討することが重要です。

今回も、前医で行われた抜歯とそれまでの治療経過を踏まえてワイヤー矯正治療を継続し、抜歯スペースの閉鎖と歯列・噛み合わせの調整を行い、治療終了となりました。

【症例情報】

【項目】【内容】
年齢10代女性
主訴他院矯正治療の引継ぎ希望
診断他院矯正治療引継ぎ症例
治療方法上左右4番抜歯 + ワイヤー矯正
抜歯部位上左右第一小臼歯(※当院来院時には既に抜歯済み)
治療期間2年5カ月(※保定期間は含まれていません)
通院回数29回
治療費用(税込)総額:944,350円(税込)
(内訳:矯正検査診断代、矯正装置代、調整代を含む)
治療区分自由診療

※他院からの治療引き継ぎ症例につきましても、基本的には当院の正規料金でのご案内となります。

これは、他院で使用されている矯正装置や治療システムが当院と異なる場合が多く、安全かつ適切に治療を継続するために、装置を当院のシステムへ付け替えたり、新たに装置を装着し直したりする必要がある場合があるためです。

また、現在の治療状況やこれまでの治療内容を詳しく確認したうえで、今後の治療計画をご提案いたします。

そのため、まずはカウンセリング・精密検査・診断を行い、現在の状態を把握したうえで治療方針をご説明しております。

※掲載している治療費用は、本症例における実際の治療費用(税込)です。
※治療内容・治療期間・使用装置・通院回数などにより費用は異なります。
※料金改定等により、現在の治療費用とは異なる場合があります。

【他院リカバリー・引き継ぎ症例に関して】

他院リカバリー・引き継ぎ症例は、現在のお口の状態やこれまでの治療内容によっては、お引き受けできない場合や、治療の仕上がりに限界が生じる場合があります。

理由としましては、

・前医の診断結果のもと、抜歯症例などの場合はその続きからゴールまで進めていかなければならない点
(本来抜歯の必要性がなかった場合でも、すでに抜歯されている場合には、その状態を前提として治療を進める必要があります)

・これまでどのような処置や歯の移動を行ってきたのか、すべてを把握できない場合がある点

・使用されている矯正装置や治療システムが当院と異なり、そのまま治療を継続できない場合がある点

などがあります。

そのため、どのような症例でも必ず治療を引き継げるわけではなく、まずはカウンセリング・現在のお口の状態を確認したうえで、ご対応可能か判断させていただきます。

【まとめ】

今回は、他院でワイヤー矯正治療を開始し、永久歯の抜歯を行った後に引っ越すこととなったため、当院でその後の矯正治療を引き継いだ10代女性の症例をご紹介しました。

矯正治療は治療期間が長くなることも多いため、治療途中に引っ越しや転勤、進学などによって、それまで通院していた歯科医院への継続通院が難しくなる場合があります。

特に、すでに永久歯の抜歯が行われている場合には、抜歯後の状態を前提として、その後の歯の移動や抜歯スペースの閉鎖、噛み合わせの調整を継続していく必要があります。

他院で矯正治療中の場合でも、現在のお口の状態やこれまでの治療内容を確認したうえで、治療を引き継げる場合があります。

浜松市周辺へ引っ越し予定の方や、引っ越しなどに伴い現在の矯正歯科への通院が難しくなり、転院先を探している方は、可能であればこれまでの治療内容が分かる資料などをご用意のうえ、ご相談ください。

【主なリスク・副作用】

・歯の痛み・違和感
・口内炎
・虫歯・歯周病のリスク増加
・歯根吸収
・歯肉退縮
・アンカースクリューの脱落
・後戻り
・前医での抜歯や既往治療の影響により、治療方針や仕上がりに制約が生じる場合があります
・その他 etc…

【担当医】

寺田歯科
歯科医師 寺田 宜央

・成人矯正
・小児矯正
MFT(口腔筋機能療法)
・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正

※患者様の同意を得て掲載しております。
※治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
※他院からの引き継ぎ症例は、現在の治療状況によって治療方針・治療期間・治療費用が異なります。