浜松市中央区入野町の寺田歯科、歯科医師の寺田宜央です。
今回は、他院にて矯正治療開始前に永久歯4本の抜歯を行った後、セカンドオピニオンおよび治療の引き継ぎをご希望され来院された20代女性の症例をご紹介します。
患者様は前医にて矯正治療を開始する予定で、担当医から抜歯の指示を受け、すでに永久歯4本の抜歯を行っていました。
しかし、その直後に前担当医が所属していたクリニックより「都合により退職された」との説明を受け、今後の矯正治療について不安を感じられたことから、当院へセカンドオピニオンおよび治療引き継ぎを希望されました。
※患者様ご本人の同意を得た上で掲載しております。
【来院までの経緯】
患者様は他院にて矯正治療を開始する予定で、前担当医からの治療計画に基づき、矯正治療開始前に永久歯4本の抜歯を行っていました。
しかし、抜歯を終えた直後に、前担当医が所属していたクリニックより「都合により退職された」との説明を受けたとのことでした。
すでに永久歯4本を抜歯した状態で今後の矯正治療をどのように進めていくのか不安を感じられ、当院へセカンドオピニオンおよび治療引き継ぎをご希望され来院されました。

来院時には、前医の治療計画に基づいて永久歯4本がすでに抜歯されている状態でした。
他院からの矯正治療引き継ぎ、特にすでに永久歯の抜歯が行われている症例では、現在の状態から治療を進めていく必要があります。
そのため、
・現在の歯並び・咬み合わせ
・抜歯された歯の部位
・残っている抜歯スペース
・歯の位置や傾き
・今後必要となる歯の移動
などを確認したうえで、治療方針を検討しました。
患者様にも、他院からの引き継ぎ症例における治療上の注意点や限界についてご説明し、ご理解・ご了承いただいたうえで、当院にてワイヤー矯正による治療を開始しました。

上下顎にマルチブラケット装置を装着し、ワイヤー矯正による全体矯正を行いました。
まず歯並びのデコボコを整えながら、前医ですでに抜歯されていたスペースを利用して歯を移動させていきました。
治療途中では、それぞれの歯の位置や傾き、抜歯スペース、上下の歯列および咬み合わせのバランスを確認しながら、段階的にワイヤーを調整しました。
他院からの引き継ぎ症例では、すでに行われた処置を元の状態に戻すことはできないため、現在のお口の状態をスタート地点として、可能な範囲でより良い歯並び・咬み合わせを目指して治療を進めることが重要となります。

治療終了時には、治療開始前に認められた歯並びのデコボコが改善し、上下の歯列が整いました。
また、前医ですでに行われていた4本の抜歯スペースを利用しながら歯を排列し、上下の咬み合わせについても改善が認められました。
矯正装置撤去後は、整えた歯並びの後戻りを防ぐため、保定装置(リテーナー)を使用して経過観察を行います。
【Before/ After】

【今回のポイント】
今回の症例は、他院で矯正治療開始前に永久歯4本を抜歯した直後、前担当医が退職されたことをきっかけに、セカンドオピニオンおよび治療引き継ぎをご希望された症例です。
矯正治療における抜歯は、治療計画の中でも非常に重要な処置のひとつです。
一度抜歯した永久歯を元に戻すことはできないため、他院ですでに抜歯が行われている状態から治療を引き継ぐ場合には、その状態を前提として今後の治療方針を考える必要があります。
そのため寺田歯科では、他院からの引き継ぎだからといってそのまま治療を開始するのではなく、
・これまでどのような治療計画が立てられていたのか
・どの歯が抜歯されているのか
・現在の歯並び・咬み合わせはどのような状態か
・残された条件の中でどのような治療が可能なのか
などを確認したうえで、治療方針を検討します。
本症例では、すでに4本の永久歯が抜歯されていましたが、現在の状態を診査したうえで治療計画を立て、ワイヤー矯正によって歯並び・咬み合わせの改善を図りました。
【症例情報】
| 【項目】 | 【内容】 |
| 年齢 | 20代女性 |
| 主訴 | セカンドオピニオンおよび他院からの矯正治療引継ぎ希望 |
| 診断 | 歯列不正を伴う他院矯正治療引継ぎ症例 |
| 治療方法 | 上下左右4番抜歯 + ワイヤー矯正 |
| 抜歯部位 | 上下左右第一小臼歯(※当院来院時には既に抜歯済み) |
| 治療期間 | 2年11カ月(※保定期間は含まれていません) |
| 通院回数 | 35回 |
| 治療費用(税込) | 総額:987,250円(税込) (内訳:矯正検査診断代、矯正装置代、調整代を含む) |
| 治療区分 | 自由診療 |
※他院からの治療引き継ぎ症例につきましても、基本的には当院の正規料金でのご案内となります。
これは、他院で使用されている矯正装置や治療システムが当院と異なる場合が多く、安全かつ適切に治療を継続するために、装置を当院のシステムへ付け替えたり、新たに装置を装着し直したりする必要がある場合があるためです。
また、現在の治療状況やこれまでの治療内容を詳しく確認したうえで、今後の治療計画をご提案いたします。
そのため、まずはカウンセリング・精密検査・診断を行い、現在の状態を把握したうえで治療方針をご説明しております。
※掲載している治療費用は、本症例における実際の治療費用(税込)です。
※治療内容・治療期間・使用装置・通院回数などにより費用は異なります。
※料金改定等により、現在の治療費用とは異なる場合があります。
【他院からの矯正治療引き継ぎをご希望の方へ】
「矯正治療を始める予定だったが、担当医が変わってしまった」
「すでに抜歯をした後だけど、別の医院でも相談したい」
「現在の治療方針についてセカンドオピニオンを受けたい」
「他院で始めた矯正治療を引き継いでもらいたい」
など、さまざまな理由で矯正治療のセカンドオピニオンや転院を検討される場合があります。
ただし、他院からの治療引き継ぎは、これまでに行われた治療内容や抜歯の有無、現在の歯並び・咬み合わせなどによって、対応できる治療内容が異なります。
特に、すでに永久歯が抜歯されている場合には、その状態から治療を進める必要があるため、治療方針や最終的な仕上がりに一定の制約が生じる可能性があります。
そのため、どのような症例でも必ず引き継げるというわけではなく、まずは現在のお口の状態やこれまでの治療経過を確認したうえで、対応可能かどうかを判断させていただきます。
【主なリスク・副作用】
・歯の痛み・違和感
・口内炎
・虫歯・歯周病のリスク増加
・歯根吸収
・歯肉退縮
・アンカースクリューの脱落
・後戻り
・前医治療内容の影響により理想的な仕上がりが困難な場合があります
・その他 etc…
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【担当医】
寺田歯科
歯科医師 寺田 宜央
- 成人矯正
- 小児矯正
- MFT(口腔筋機能療法)
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
※患者様の同意を得て掲載しております。
※治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
※他院からの引き継ぎ症例は、現在の治療状況によって治療方針・治療期間・治療費用が異なります。